ニアレコ副店主の柴山です。
15歳の頃からDJを始めてから20年以上レコードで音楽を愛聴しております。
好きなジャンルはR&B、JAZZ、FUNKですが、もちろん他のジャンルも何でも聞きます。
近年、巷では若者がレコードを聴くのが流行ってるとか、日本のシティ・ポップが海外で評価され、そうしたレコードの需要が高まっているとか、
レコードブームの再燃が話題になっているのをしばしば耳にします。
定額で、いつでも、様々な曲が聞き放題、しかも場所をとらないという、音楽配信のサブスクリプションサービスやYoutubeのような動画配信サービスが身近にある中で、
あえてレコードで曲を聴きたい!という方が増えるのは僕としても非常に嬉しいことです。
でも実際にレコードで曲を聴くって、どうすればいいの?レコードプレーヤーって高いやつじゃないとだめなの?
若い方を中心にこうしたご相談をいただくことが多くなりました。
というわけでレコードで音楽を聞いてみたい!けどどうやって聴けるようになるかよくわからない…
という方に向けて、僕がおすすめのレコードプレイヤーをピックアップしてみます。
※紹介する機種は記事を執筆した当時のおススメです。
●初心者向けレコードプレーヤー
・色々なメーカーから様々なモデルがあり、価格もピンキリです。
まず初心者にお勧めのレコードプレーヤーについて、
1.ダイレクトドライブ
2.MMカートリッジ
上記2点のタイプをおススメします。
1についてはプレーヤーの駆動方法。大きく分けてベルトドライブタイプとダイレクトドライブタイプとあります。
ベルトドライブタイプはベルトの劣化に伴い交換などが必要になりますが、ダイレクトドライブはそうした手間などなく、安定してムラの少ない回転が特徴です。
2はカートリッジ、いわゆる「レコード針」のタイプ。
広く普及しているものではMCタイプとMMタイプがあります。
MMは先端の部分が取り外し・交換が可能なので安価なものも多く、消耗しても取り替えが可能。初心者はうっかり針の取り扱い方を間違えて針先をぶっ飛ばしてしまったりすることがあるので、替えの容易なMMタイプをおすすめしたいです。
●1万円前後モデル
そうした中で、まずお勧めするのはBluetooth搭載タイプのプレーヤー。
むずかしいことはよくわからないけど、とりあえずレコードを聴いてみたいと言う方にお勧め。
Bluetooth搭載なので、お手元のBluetooth対応スピーカーやスマートスピーカーなどと接続し、手軽に聞くことができます。
価格も1万以下のものも多く、入門にはもってこい。しかもおしゃれ。
↑ONKYO レコードプレーヤー Bluetooth対応/ステレオスピーカー内蔵 シェルピンク OCP-01(P)
1万円前後で購入できてBluetooth対応、しかもスピーカーも内蔵なのでこれがあればそのまま音まで出せる優れもの。コンパクトで場所もとらずにカラバリもあっておしゃれ。
LPからEP、SPまで幅広い再生に対応。
↑ION Audio レコードプレーヤー USB ヘッドホン端子 スピーカー内蔵 レコードの音をUSB接続でPCに録音可能 アイオン Max LP 木目
こちらはBluetoothではなくUSBモデル。付属のUSBケーブルで接続して、レコードの再生音をデジタル録音ができる。さらにAUX入力を通してスマートフォンやCD、カセットなどの外部音源からの音声も録音可能。スピーカー内臓。
メーカーから交換用針も購入できるので針飛びしてしまっても安心。おしゃれ。
●3万円以下モデル
ここからは基本的にレコードプレーヤー単体では聞けません。
アンプ、スピーカーなどに繋いでお楽しみいただく機種です。
↑デノン Denon DP-200USB アナログレコードプレーヤー フォノイコライザー付 フルオート カートリッジ付属 シルバー DP-200USBSP
USBメモリー対応・フルオートレコードプレーヤー
レコードライブラリーを簡単にUSBメモリーに保存
トラック番号や楽曲情報を取得する“TransMusicManager”付属
LINE接続のみのミニシステムやラジカセでもレコードをお楽しみいただけるPHONOイコライザー内蔵
プレミアムシルバーとブラックの2タイプMMカートリッジ付
プリメインアンプなどに繋いで音を出すタイプですが、
本格的な環境が無くてもお手持ちのシステムコンポやラジカセ(今はラジカセってあまりない気もしますが)繋げて楽しめます。
↑House of Marley ワイヤレスターンテーブル STIR IT UP WIRELESS 天然竹製ボディ/Bluetooth対応 シグネチャーブラック
竹ボディ。おしゃれ。
Bluetooth機能+USB端子なので、スマートスピーカーなどにBluetoothで繋げて楽しむのもよし、
USB接続してPCに音源を取り込むのもよしの優れもの。(でもにPCに取り込むのは今回の記事の趣旨とはズレてしまいますね…)
●3万円以上モデル
↑ヤマハ TT-S303B ターンテーブル レコードプレイヤー ブラック
振動による音楽信号への悪影響を排除する剛性の高いストレートトーンアーム
お手持ちの機器に合わせてシステムが構築できる高音質フォノイコライザーアンプ/PHONOダイレクト出力
レコード再生機としての優れた基本性能、美しいデザイン性を両立したターンテーブル
↑Pioneer DJ ダイレクトドライブターンテーブル PLX-500-K
プロフェッショナルターンテーブルの設計思想を踏襲し高品位なアナログレコードサウンドを実現
アナログレコードをデータ化し外出先でも楽しむことができる簡単デジタル録音
DJプレイを可能にするダイレクトドライブターンテーブル
個人的にはこれは特におすすめです。
↑TEAC ティアック フォノアンプ内蔵アナログターンテーブル ピアノブラック TN-3B-B
外掛け式ベルトドライブ方式を採用した、アナログターンテーブルのニュースタンダード機
VM型カートリッジ「AT-VM95E for TEAC」付属
SAEC社とのコラボレーション、ナイフエッジ機構を採用したトーンアーム搭載
●まとめ
いかがでしょうか?
レコードで音楽を聴くというのはコストも手間もかかるのですが、
だからこそ、それに見合った幸福感やデジタル音源では味わえない音の一面に出会えると思います。
プレーヤーにセットして曲の頭を探す瞬間、針を落とすとチリチリッと鳴る感じ、
不思議と感じる音の厚みのようなものなど、ぜひとも体感していただきたいです。
今回はプレーヤーについてですが、まだまだこれだけではレコードを聴くには少し不安な方には、
次回実際に繋げてみよう!視聴編となります。