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全体的に状態があまり良いとは言えない状態でしたが、USのオリジナル盤やBLUNOTEのLPなどがあったためその辺りをしっかりと評価させて頂きました。
ご依頼者様もジャズに詳しいお方で、電話にてジャズプレイヤーのお話や、ジャズレコードの識別方法などの話で盛り上がり、査定額にも納得いただきました。
国内のブルーノートは当時、東芝とキングの2社が盤権を買い発売しました。
この2社のブルーノートのレコードは音質が違うことで良く語られます。東芝は全体的にバランスが良くキレイな音質。それに比べキングは音が太く押し出しが強い、本国盤に近い音質だといわれ、キング盤の方がジャズファンから人気の傾向にあります。写真のレコードは東芝になります。
当時のキングレコードのエンジニアである菊田俊雄さんは、当時ブルーノートからもらったマスターテープの音と米国のブルーノート盤の音はかけ離れていたとおっしゃっており、
マスターテープ自体は東芝盤に近い音質だったそうです。
菊田さんは担当者より米国盤の音質(米国のエンジニア、ヴァンゲルダーが作った音)に近づけて欲しいとの依頼を受け、音を際立たせるミキシングをしたそうです。
要するに東芝盤はマスターテープの音を忠実にレコードに仕上げ、キング盤は米国盤の音を忠実にレコードに仕上げたということです。
(どちらが良いかという話ではなく、傾向であるということです)
そんな菊田俊雄氏は音響芸術専門学校(旧録音技術専門学院)の理事を務め東京都知事より教育功労賞を受賞するなど
エンジニアの教育にも大きく貢献されております。
東芝EMIのレコードを買うと帯に応募券というものがついており
帯の応募券を必要枚数集めて応募すると、ジャズ関連のグッズ(ポスター、特製レコードカタログ、カレンダー、ジャズ写真集など)が当たるキャンペーンが行われていました。
非売品のサンプラーLP(試聴盤・選曲盤)や、販促用の特製ソノシートがもらえる企画もあったそうです。自分はこの時代にはまだ生まれていないので、うらやましい企画でだなぁと査定しながらいつも思っております。
これはコレクターにとってもかなり価値が高く評価されます。
ちなみに査定的な観点からみると
当時の応募券自体は「帯の完全性」として重要視されるため、未切り取りの帯付きレコードはコレクター的価値が高く、
応募券を切ってしまうと帯の評価が下がってしまうため、「未切り取り」が珍重されます
現在でもjazzレコードの需要は高くコレクターが高めの評価をするジャンルです。
全国からのご依頼を承っております。BLUE NOTE・Prestige・RiversideなどのUS盤のレコードや、大型買取店では扱いずらい見本盤などのジャズレコードはとくに高い評価をさせていただきますのでぜひ当店までご相談ください。